職能団体の仕事の詳細と問題点

職能団体は専門性が高い職種に従事している人で構成された団体です。
自身の仕事の質を高めるための改善策を構築したり、業界全体の問題点を解消する目的で他の会社組織に働きかけるのが主な仕事内容になっています。
仕事の性質上、特定の分野の知識や豊富な経験が必須なことから構成する人の年齢層が高めになるのが特徴です。
また、職能団体は類似した業種との繋がりが強く、頻繁に交流する傾向があります。
専門性の高さから国や自治体が主体になる大きな事業に協力することも多いのが職能団体の仕事の特徴ですが、その一方で癒着など負のイメージを持たれやすい問題もあります。
職能団体の仕事に従事するためには特に決まった条件や資格はありませんが、それぞれの団体が独自に定めた基準をクリアする必要があります。
特に実務の面では様々な状況に対処出来る知識が求められる他、豊富な経験も質の良い仕事にするための必須条件です。
知識や経験の取得は時間がかかるので、必然的に仕事に従事する人は中高年層に集中することになります。
そのため、職能団体によっては定年退職者の再雇用の受け皿になっている所もあるのが現場の実状です。
経験者を雇用するのは仕事の質を向上させるメリットがありますが、その一方で新人の活躍の場が狭まるデメリットもあります。
また、経験者の古い考えが慢性化し、仕事の面で改善する必要がある事態が生じても柔軟な対応が難しくなるのも職能団体に多く見られる問題の一つです。